お祭りの『とうかさん』

「とうかさん大祭」は、広島市中区にある圓隆寺の総鎮守である「稲荷大明神」のお祭りであります。御神体である「稲荷大明神」は法華経の守護神で稲荷を「いなり」と唱えず、音読みで「とうか」と呼んだのが語源です。
 
「とうか大明神」は1619年(元和五年)に圓隆寺が建立されたのと同時に開山 慈善院日音上人が同寺に勧請されたもので、上人の功力と霊験ある「とうか大明神」の神力により、広島城の守りは言うに及ばず城下庶民への功徳救施は安寧と繁栄をもたらしたと言われています。
 
大祭は翌年の1620年(元和六年)五月に始まったとされており、約400年に渡り「稲荷大明神」は「とうかさん」として崇敬と親しみのうちに現在に至っております。なお、「稲荷大明神」の御神体は大祭の3日間のみ御開帳されます。

えびす講・住吉神社祭りと並んで広島の三大祭りに数えられる「とうかさん大祭」は別名「ゆかたの着始め祭り」としても有名であり、祭りの日には広島の街では艶やかな浴衣姿の女性が目に付くようになります。

祭りが繰り広げられる圓隆寺を中心とした中央通り一帯は、毎年45万人もの人出で賑わいます。また、圓隆寺境内に参詣する参拝者も8万人に上り、広島の夏を代表するお祭りとして市民の方々に愛されています。

令和5年(第404年)とうかさん大祭を応援しています

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大祭の歴史

「とうかさん大祭」の移り変わり
「とうか大明神」の夏祭りは広島三大祭の一つに数えられ、浴衣の着始め祭りとされています。

とうかさん大祭は、昭和29年まで旧暦の端午の節句に行われていましたが、新暦では早い年で5月下旬、遅い年で6月下旬と1ヶ月のずれがあり、殆どの行事が新暦で行われる為「とうか」を「十日」にかけ又、6月10日頃が大体旧暦の端午の節句になるので昭和30年より新暦6月9・10両日に行われるようになりました。

さらに、昭和36年からは梅雨時になり雨の降る日が多い事から地元商店街並びに露天商の方々の要望により6月8・9・10日の3日間行われるようになりました。
この新暦での固定日程を43年間続けて参りましたが、将来の社会・経済情勢を勘案した結果、平成10年から大祭の日程を6月の第1金曜日から始まる土・日の3日間とし、現在に至ります。

元来、端午の節句に大祭が行われていた由来は、武家が戦の勝利祈願の為「菖蒲」を「勝負」にかけ行われたもので、現今でも軒下に魔除けの為に菖蒲をあげ又、無病息災を祈願してお風呂に入れるのは皆様も承知の通りであります。